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脳の異常で起こるてんかん発作の診断に頭蓋内電極留置

2019年10月23日

てんかんは、脳内の異常な電気活動によって起こる病気です。
発作は人それぞれ違うため、正しく診断するには発作を正しく見極めることが大事ですが、病院に来るときには発作が治まった状態の人が多いため、発作時を録画したビデオを持参することも大切です。
多くの人にとって、てんかん発作のイメージは全身ががたがたと引きつけるけいれんかもしれませんが、脳が異常な活動を起こすことで生じるため、発作の種類は多彩です。
てんかんの診断には、脳波の検査やCTやMRIでの画像診断などの結果をまとめててんかん症候群の分類を行います。
治療は、明らかに発作に関連すると考えられる脳波異常やMRI異常がなければ原則として初回発作では治療を行わず、発作が繰り返す場合に行います。
治療の基本は内服薬で、それぞれの抗てんかん薬には特徴があるので、発作の症状にあわせて処方されます。
診断にはそのほかにも、頭蓋内電極留置という手術があります。
頭蓋内電極留置とは、内科的検査で焦点診断がつかない場合、診断のため行う手術のことです。
頭皮脳波と頭蓋内電極から記録される脳波を比較すると、頭蓋内電極からでは鮮明な波が記録されます。
ただ頭蓋内電極留置した場所が焦点からずれていると正しい判断が得られないので、内科的検査で診断がつかない場合や、成人の代表的な難治てんかんである側頭葉てんかんの場合にはとても効果的です。
側頭葉てんかんの発作は特徴的で、多くの場合一点を凝視します。
その後には手をもぞもぞさせたり口をペチャペチャさせたりと独特の症状がみられます。
発作の最中には周囲の世界と感覚完全に遮断されてしまうので、生命の危険性を伴うこともあるので、非常に危険な発作といえます。
そのため発作症状や脳波、MRIの所見がすべて同じ片側の側頭葉の異常で一致している場合には、手術が可能となります。